グループに参加しても大丈夫?

 

つまり、「ダイエットをしろ」という社会的メッセージは誰もが浴びせられていることであるが、そのなかでも摂食障害に陥るのは個人に問題があるからである、ということだ。しかも、この論調は今でも根強く広まっている。

私が言いたいことは、社会と個人どちらに原因があるのかということではない。原因は社会と個人どちらにも存在する。しかし、自助グループはこういった個人に焦点を向けられがちな点を、社会に働きかけていくはたらきを持つ。

今回、私はこのレポートを通してあまりにも多くの自助グループが存在することに驚いた。そして、「個」の社会、「競争」の社会で苦しむのは摂食障害だけでなく、他にも様々であると知った。全く違う症例であっても、同じようなグループに参加することによって、慰められたり勇気付けられたりする人々がいた。

また、自助グループを調査するにあたって「当事者」として参加するのは、始めは簡単である。しかし、それには並々ならぬ配慮が必要であり、参加者を傷つける可能性もある。「研究者」としての立場でのフィールドワークを展開する方法を考察していくことが今後の私の課題である。